暮らすように旅をする。

朝から雨が降っています。あまり遠出したくない気分だったので、お昼は近くのセイコーマートに買い出しへ。折り畳み傘を広げ外に出ると、ひんやりとした外気が頬に触れます。

セコマ名物の百円パスタ。値上げしたのか百円ではなかったけれど、それでも十分安い。種類も色々あって悩みましたがナポリタンにしました。このガラナもつい買ってしまいます。セイコーマートはオリジナルの商品が豊富なので、店内を見て回るのも楽しいです。

午後も雨が降り続け、静かな一日が過ぎてゆきます。夕方に気分転換に近くのカフェへ行ってみました。コーヒーは美味しかったけれど、店員さんの愛想がイマイチ。まぁ、そういう日もある。

金曜日だというのに仕事が終わっても重い腰は上がらず、夜はホテルのルームサービスを頼みました。

リーズナブルな価格帯のビジネスホテルなのにルームサービスがあるのは珍しいです。というのも宿泊してから気づいたのですが、上層階がラブホテル、下層階がビジネスホテル、というトリッキーな作りのホテルに来てしまったようです。ルームサービスがあるのは、そのためでしょう。

翌朝。一週間も終わり、週末になりました。今日は日帰りで定山渓温泉に行ってみようと思います。バス乗り場に向かう前に手紙を出します。

たまに旅先から十年後の自分に宛てて手紙を書いています。歳をとったら、こんなこともあったなぁって読み返したい。友人に手紙を送りたいと思ったりもしますが、私が書きたいだけの一方通行で、なかなか今の時代手紙でやりとりするということがありません。文通できるお友達が欲しいですね。

雨は上がって、天候は晴れ。定山渓温泉に着きました。温泉街は思っていたよりお店が少なくて、こじんまりとした印象でした。

昼食は北海道の野菜を使ったシチューをいただきました。野菜の甘味が感じられる優しい味。蓬が練り込まれたフォカッチャが添えられていて、蓬の香りがふんわり香って美味しかったです。

自家焙煎のコーヒーを提供しているカフェを見つけて、食後にここでコーヒーをいただきました。フレンチプレスのコーヒーを久しぶりに飲んだのですが、コーヒーの油分が感じられてコクがあります。いつも飲んでるコーヒーと全然違って感じられました。

お腹が落ち着いたので、その後は温泉へ。露天風呂から山の景色が見えて、のんびりと入浴することができました。

温泉の後はこちらのラウンジへお邪魔しました。

足湯のあるラウンジで、入館料にお菓子とドリンクバーが含まれており、ゆっくりお茶を楽しみながら過ごすことができます。重箱に入ったお茶菓子が可愛らしいです。

足湯が空いていなかったので、館内の蔵書を読みながら過ごすことにしました。北の地ゆかりの本が揃っています。

根室は「静かで樹木の繁る所」、知床は「大地の行きづまり」。生きているものには全て神が宿ると考えていた先住民、アイヌの言葉は興味深いです。

夜の温泉街は電燈が灯って、昼とはまた違った雰囲気。定山渓温泉を後にし、札幌へ戻ります。

札幌最後の夜は韓国料理へ。ステラプレイスのレストラン街に入っているお店で、一人でも入りやすいです。スンドゥブ、荏胡麻のチヂミと、マッコリで乾杯。

ご飯を食べ終わって直帰したくなかったので、本屋さんをふらふら。クリスマスの絵本を集めたコーナーができていました。junaidaさんという絵本作家の挿絵が美しくて、大人でも楽しめます。

子供の頃によく遊んでいたミッケも。小学生の頃クラスで流行っていた時期があったなぁ。ページをめくって少しトライしてみました。

帰りにセイコーマートでアイスとガラナを買ってホテルへ戻ってきました。このチーズソフトも美味しい。冬は始まったばかりですが、この季節の北海道も楽しかったなぁ。札幌、今度は長期滞在してみたいですね。