January 03, 2024

二進数から見えてくる宇宙の原則。

sun-and-moon

自分の仕事で使っているプログラミングの言語を突き詰めると、プログラムは二進数から成り立っています。二進数は1と0で成り立つ世界です。

例えば、電光掲示板はたくさんの小さな電球が集まってできています。板に「A」という文字を映し出したい時、Aの文字を形作る部分の電球のスイッチをオン、それ以外の電球はスイッチをオフにするように命令を送ります。そうするとスイッチが入った電球だけが光り、Aの文字が浮かび上がります。この一つ一つの電球に与えられる命令は、オンの時は1、オフの時は0となります。

この二進数の世界では、1に1を足すと10になります。一桁目の位の数字は0になり、二桁目の位に繰り上がった1が来るという意味です。私たちが普段使っている十進数も同じように、9に1を出すと10になります。一の位が0になり、十の位に繰り上がった1が来ます。

十進数の世界では桁が上がるまで十段階のグラデーションがあります。十進数は人間の感覚的に使いやすい数え方で、日常生活の様々な場面で使われていますが、元を辿れば十進数も二進数になります。

長くなりましたが、二進数のこの原則は人の感情や思考にも通ずるものだと思っています。有ることを知っているから不足を感じ、ポジティブな感情を経験したことがあるから、ネガティブな感情の辛さが分かる。対極にある存在が対になって初めて、その一つ上の次元に立って物事を見ることができます。

物事の対極を知ることで、自分がどちらの世界で生きていきたいのか、初めて選択できる。

そう考えると、自分が今生きている世界はこれまでの無数の選択の上に成り立っていることが分かります。人への振る舞い、発する言葉。何を食べ、いつ寝て、どんな人と付き合うのか、全てが小さな選択です。

自分が見てきた世界、そして自分がこれから見ていく世界は、自分自身によって作られている現実であり未来です。